
お盆の季節。久しぶりに実家の玄関をくぐり、どこか懐かしい匂いに包まれる。そんな時間を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
「一期一会」という言葉があります。
人生で一度きりの出会いを大切にする、という意味でよく使われますが、その本質は「目の前にある二度と戻らない時間を、どれだけ愛おしめるか」にあるのだと感じます。
そしてその「一期一会」は、初対面の人とだけではなく、実は一番身近な「家族」との日常にこそ存在しています。
小さくなった親の背中と交わす言葉。
子どもが実家の廊下を無邪気に走り回る足音。
何気なく囲む食卓や、夕暮れの何でもない会話。
「いつでも会える」「当たり前がここにある」と思いがちな家族の時間ですが、両親とこうしてゆったり過ごせる夏も、子どもが小さく笑ってくれる夏も、一生の中で今この瞬間しかありません。家族と重ねるすべての時間が、二度と繰り返されない「一期一会」の連続です。
何十年もご家族の思い出を見守ってきた、実家の柱や畳の温もり。
私たちが日々向き合っている家づくりも、単に形ある建物を建てることではありません。これから何十年と続いていくご家族の「一期一会の日々」を、温かく包み込むための場所をつくることです。
大切な家族と過ごす、二度とない「今」という時間。
そのかけがえのないひとときを心から愛おしみ、安心して重ねていける場所を、これからも丁寧にお届けしていきたいと思います。







