いらっしゃいませ!
いつもご覧いただきまして有難うございます。
本日は、木造住宅に使用されているロシア産輸入木材についてのご紹介になります。
では、どうぞ~
「ロシアの土地」と聞くと、皆さんはどんな景色を思い浮かべますか?
「一年中カチカチに凍った、寒くて木も生えない荒野」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし実は、ロシアは世界全体の森林の約2割を占める、地球上最大の「緑の国」でもあるのです。
今回は、凍る土地に隠された巨大な森林の秘密から、現在の国際情勢、そして私たちの「日本の住まい」にまで繋がっている、知られざる木材の流通の裏側を分かりやすく解説します!

1. 完全に凍る土地「ツンドラ」と、世界最大の森「タイガ」
ロシアの国土は、北と南でまったく違う表情を持っています。
🌲 北極圏に近い「ツンドラ地帯」(木が育たない荒野)
北側の沿岸部は、地下が年中凍りついた「永久凍土」です。夏に地表の氷が数十センチ溶けるだけで、木が深く根を張ることができません。そのため、ここには大きな木は生えず、コケや地を這うような数センチの小さな植物だけが広がる荒野になっています。
🌲 南側に広がる広大な「タイガ地帯」(世界最大の森!)
しかし、ツンドラから少し南へ下ると一転、世界最大の針葉樹林帯「タイガ」が現れます。
冬はマイナス50度以下になりますが、夏は20度〜30度近くまで気温が上がるため、寒さに特化したたくましい樹木がびっしりと生い茂っています。その面積はなんと日本の国土の20倍以上!ロシアの国土の約45〜50%が、この森林で占められているのです。

2. 実は一級品!住宅を支えるロシアの木
この広大な森に生えているのは、主に「針葉樹(しんようじゅ)」です。まっすぐ育ち、軽くて加工がしやすいため、まさに「住宅の柱や梁(はり)」に最適な木の宝庫です。
Ο ロシア赤松(アカマツ): 極寒の中でじっくり育つため、年輪の目が非常に詰まっていて頑丈。日本の住宅でも梁(天井を支える太い横木)によく使われてきました。
Ο カラマツ: 永久凍土の上でも倒れずに育つほど生命力が強く、水や腐敗に抜群に強いのが特徴。現代の「集成材」の技術で、優秀な建築材として重宝されています。
Ο ホワイトウッド: 軽くて真っ白な美しい木。加工がしやすく、壁の中の補強材(間柱)などに大量に使われてきました。
3. 行き場を失ったロシアの木、向かう先は「中国」
ロシアにはこれほど豊富な木材があるのに対し、日本が輸入している木材(外材)の多くは、実はアメリカやカナダ(北米材)のものです。
アメリカの木(米松や米栂など)は太く立派に育つため、大きな家や長い梁に必要な材料を安定して採れる強みがあります。さらに現在、日本や欧米諸国は国際情勢(経済制裁)の影響で、ロシアからの木材輸入を厳しく制限しています。
では、欧米や日本に売れなくなったロシアの大量の木材は、一体どこへ行っているのでしょうか?
結論から言うと、その約7割〜8割が「中国」へ輸出されています。
ロシアと中国は地続きのため、貨物列車(鉄道)を使って陸路で大量に木材を運ぶことができます。自国の天然林を保護している中国にとって、隣国から安くて質の良い木材が入ってくるのは願ってもないチャンスです。
売る相手が限られているロシアの足元を見て、中国のバイヤーはかなり安い価格で買い叩いているのが現状です。まさに、資源を巡る国際貿易において「独り勝ち」しているのは中国と言えます。
4. まとめ:これからの「日本の家づくり」はどうなる?
「中国がロシアの木を安く手に入れているなら、それが日本へ安く入ってくるのでは?」と思うかもしれません。しかし、現実はそう甘くありません。
中国の工場で加工され、日本に届く段階になると、「中国での加工賃」「世界的な輸送コストの高騰」、そして何より「歴史的な円安」が重なり、日本に届く頃にはそこまで安くなくなってしまうのです。
そのため、現在の日本の住宅業界では、価格の読みにくい輸入材に頼るのをやめ、「価格が安定していて、日本の気候に最も馴染む『国産の杉や桧(ひのき)』」へとシフトする動きが主流になっています。
遠いロシアの極寒の森のニュースが、巡り巡って、今私たちが建てる日本の住宅の「木選び」にまで大きな影響を与えているのですね。
家づくりの裏側にあるこんな世界情勢を知ると、柱一本の見え方も少し変わってくるのではないでしょうか?
以上です。
現代の軸組木造住宅では、国産材100%仕様は略ございません!!
外材でも質の良い北洋材(ロシア産)が安価で気軽に使える様になると大変ありがたいです❕
ではでは、マナホームをよろしくお願いいたします。









