静岡・伊豆半島のみなさんへ。茨城の「ほしいも神社」で私が震えるほど感動した、我が故郷の先人たちの偉大な足跡

静岡、そして私の大切な故郷である伊豆半島のみなさん、こんにちは。

突然ですが、みなさんは今や生産量日本一(シェア約9割)を誇る茨城県の「干し芋」のルーツが、100%我が故郷・静岡県にあることをご死存でしょうか?

本日、私は茨城県ひたちなか市にある、令和元年にできたばかりの「ほしいも神社」を訪れていました。


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黄金色の鳥居が並ぶ美しい境内で、たまたま神社の宮司(かんぬし)さんとお話しする機会があったのですが、そこで宮司さんが口にされた言葉に、私は静岡県人として、涙が出るほどの衝撃と誇りを感じることになったのです。

■ 茨城の地で今も語り継がれる「静岡への感謝」

物腰の柔らかい宮司さんは、干し芋の歴史を愛おしそうに振り返りながら、私にこう教えてくださいました。

「実を言うとね、今こうして茨城が干し芋で有名になれたのは、すべて静岡県の人たちのおかげなんですよ。あの時、静岡の人たちが命を救ってくれて、技術を惜しみなく教えてくれたから、今の茨城があるんです」

明治時代、茨城の船乗りが海で遭難した際、静岡の沿岸に漂着して命を救われ、そこで出会った干し芋の製法を茨城に持ち帰ったのが始まりだったそうです。その後、茨城の有志たちは静岡からわざわざ職人を招き、必死にそのノウハウを学んで、今の「干し芋王国」の礎を築きました。

今や大成功を収めた茨城の地で、令和の今を生きる宮司さんが、「今の自分たちがあるのは、静岡の先人たちのおかげです」と、濁りのない感謝の言葉をストレートに口にされたのです。

その時、私は胸を張って、猛烈に堪えきれなくなって宮司さんに伝えました。

「……宮司さん。実は私、その静岡の、伊豆半島の生まれ育ちなんです。伊東市というところで育ちました」

言った瞬間、宮司さんはハッと目を見張り、あまりの奇跡的なお引き合わせに、鳥肌を立てて一瞬言葉を失われていました。あの心地よい静寂のなかで、私は「伊豆の人間で、本当に本当によかった」と、心の底から震えるような喜びを感じていたのです。

■ 日本最強の難所を乗りこなした「伊豆半島の漁師たち」

なぜ、茨城の宮司さんがこれほどまでに静岡に感謝してくれているのか。そして、なぜ私が「伊豆の伊東」と伝えたときに、宮司さんが言葉を失うほど感動されたのか。

調べていくうちに、教科書には載っていない「我が故郷、伊豆半島の男たちの圧倒的な凄さ」が見えてきました。


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江戸から明治時代にかけて、伊豆半島(東伊豆の伊東や稲取、南伊豆、西伊豆)で暮らす漁師たちは、現代でいうなら「日本最高峰の航海術と、最先端のテクノロジーを持った超一流のエリート集団」だったのです。

伊豆の海は、海底の地形が複雑で、日本屈指の激流である「黒潮」がドカンと直接ぶつかる日本最凶の難所です。そんな荒海で毎日命をかけていた伊豆半島の漁師たちは、他地域の漁師には絶対に真似できない強靭な操船技術と、潮を読む目を極めていきました。

彼らは「伊豆船」と呼ばれる頑丈な船を操り、黒潮という巨大な海のハイウェイを縦横無尽に駆け巡って、カツオの群れを追いかけながら千葉、茨城、さらには東北の三陸沖まで何百キロも遠征していったのです。

行く先々の港で、伊豆半島の漁師たちはまさに「海のヒーロー」でした。
地元の漁師たちに「進んだ漁業技術」を教え、操船の手本となり、時には荒海で命を救い、多くの地域を豊かにしてきました。

つまり、茨城の船乗りが静岡にたどり着いたのも、静岡の干し芋技術が茨城に渡ったのも、偶然ではありません。
伊豆半島の漁師たちが、命がけで太平洋の荒波を切り拓き、茨城と静岡を結ぶ「海の道」を日常的な交流ルートとして維持し続けていたからこそ、生まれた歴史のドラマだったのです。

■ 伊豆半島の誇りを、もう一度

「欲しいものがすべて手に入る」と言われる、黄金のほしいも神社。

私が今日(友引・一粒万倍日)、茨城の地で手に入れたものは、大金でも名誉でもありません。
100年以上前の私たちの先人の偉業が、今も遠く離れた他県でこれほどまでに深く愛され、感謝され、語り継がれているという「震えるほどの誇り」でした。

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静岡、そして伊豆半島のみなさん。
私たちの故郷は、私たちが思っている以上に、優しくて、強くて、もの凄くカッコいい先人たちが作った偉大な土地です。

陸路では遠く離れた茨城の神社から、黒潮のような温かい感謝の風が、今も私たちの故郷へと吹き続けています。
この素晴らしい誇りを、ぜひ伊豆半島のみなさんと分かち合いたくて、この記事を書きました。

私たちの故郷、静岡・伊豆半島を、私は心から誇りに思います!


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