
みなさんは「君が代」という歌に、どんな思い出やイメージをお持ちでしょうか?
学校の式典などで何気なく歌ってきた方が多いかもしれませんが、実は私には、子どもの頃のちょっと忘れられない思い出があります。
小学生の頃、音楽の時間や行事でこの歌を歌うたび、子どもながらにどうしても嫌で仕方がなかった部分がありました。
それは「いわおとなりて」という歌詞のところです。
当時は歌全体の意味なんてさっぱり分かりませんでしたから、そのフレーズが流れるたびに「なんで急に俺の名前(巌)を大合唱されるんだよ……」と、なんだか恥ずかしくてドッキリしていたのを今でもよく覚えています。
「大切なあなた」の幸せを願う、温かい言葉
大人になり、この歌の歴史や意味を改めて知ったとき、子どもの頃の甘酸っぱい思い出とともに、胸の奥がじんわりと温かくなりました。
「君が代」のもとになった和歌は、今から千年以上も昔(平安時代)に詠まれたものです。
Ο 「君(きみ)」=「大切なあなた」「愛しい人」
Ο 「代(よ)」=命、人生、そして私たちが生きるこの世界
Ο 「千代に八千代に」=いついつまでも、永遠に
つまり「君が代」とは、「大切なあなたの命が、そして私たちが共に生きるこの世界が、いつまでも平和で幸せでありますように」という、純粋で温かい祈りの言葉だったのです。
そして、子どもの私がドッキリしていた歌詞の続き。
Ο「さざれ石の 巌(いわお)となりて 苔のむすまで」
ごく小さな石(さざれ石)が時を重ねて寄り添い合い、大きな岩(巌)となり、そこに青々と美しい苔が生えるほど静かに、力強く続いていく。
誰かと戦って勝利を誇るような歌ではなく、一人ひとりの小さな力が結びつき、互いを思いやりながら調和していく——そんな日本の美しい精神性がギュッと凝縮されています。
今の時代だからこそ、この歌から元気をもらおう!
世の中が目まぐるしく変化し、どこか落ち着かなかったり、先行きが見えにくく感じられたりする今の時代。だからこそ、こうした「足元にある温かい誇り」を思い出したいと感じます。
私たち日本人には、千年も前から「大切な人を思い、互いに助け合いながら共に幸せになろう」と祈り続けてきた深い歴史があります。
その歴史と想いのうえに、今の私たちの暮らしがあります。
「自分たちの根っこには、こんなにも力強く温かい祈りがあるんだ」と気づくだけで、明日へ踏み出す勇気がフッと湧いてくる気がしませんか?
変に難しいことを考える必要はありません。
「大切な人を思い、仲間と支え合いながら、毎日を元気に生きていこう」
千年の祈りを胸に、これからも皆様と一緒に明るく笑顔で、前を向いて歩んでいきたいと思います!









