
先日の台風25号による高崎川の氾濫や印旛沼周辺の堤防決壊、そして佐倉市表町周辺などの浸水被害に際し、被災された地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
幸いにも、寺崎北などでお引き渡ししたマナホームの新築物件は直接の浸水を免れ、まずはホッと胸を撫で下ろしました。しかし、冠水を免れた地域であっても「地面はすべて地続きである」という現実に変わりはありません。
水が退いたあとも、目に見えない地下水や湿気は地中を伝ってじわじわと家を取り巻きます。
そうした現場を目の当たりにした時、私たちが日々どんな想いで工法を選び、家づくりに向き合っているのかを、改めて皆さまにお伝えしたくなりました。
最先端の工法も知識も、すべて分かった上での選択
大手ハウスメーカーをはじめ、現在の住宅業界には「独自の密閉型基礎断熱」や「全館空調システム」など、数々の魅力的な工法が存在します。冬場の足元の温かさや高い気密性など、それぞれに素晴らしいメリットがある手法です。
誤解のないようにお伝えしておくと、マナホームでもそうした最新工法や高額な設備施工のノウハウは当然熟知していますし、ご予算やご要望、そして建築地の条件に合致すれば施工することも十分に可能です。
決して「新しい技術を知らないから」「施工レベルが追いつかないから」やらないのではありません。
プロとしてあらゆる工法を深く理解しているからこそ、私たちが一番大切にしている基準があります。
それが、「現場・現物・現実」に基づく適材適所の判断です。
土地の気候風土と「復元力」という技術
北海道のような寒冷地と、ここ千葉県のように夏〜秋が高温多湿で台風や大雨のリスクがある地域とでは、家が晒される自然環境が根本から異なります。
全国一律で同じ工法をあてはめるのではなく、その土地の風の抜け方、敷地の高低差、地盤の湿気、そして「もしも」の大雨や停電が起きた時の影響までを予測すること。
どれだけ高価な機械設備に頼った家であっても、台風や災害で停電し、万が一床下に湿気がこもった時に「自力で乾いて元に戻る力(復元力)」がなければ、家を形作る大事な構造(木材)を守り切ることはできません。
だからこそ私たちは、その現場の条件を見極めたうえで、「ベタ基礎で湿気を下から遮断し、万が一上がってきた湿気は風の力で自然に逃がす(風が抜ける構造)」といった、長年にわたってこの土地での耐久性が証明されている素直な施工を強く推奨しています。
「型にハメる」のではなく「現場に合わせて誂える」
「この工法しかできないから、これを売る」という一律の家づくり(建売りや標準仕様の押し売り)と、
「あらゆる工法を知り尽くした上で、その土地とご予算に最適な解(適材適所)をご提案する」家づくり。
この違いこそが、地域に根ざして現場で手を動かし続けてきたマナホームのプライドです。
① 自分の足で「現場」に立つこと
② 自分の手で「現物(土や木や基礎)」に触れること
③ 大雨や湿気という「現実」から逃げないこと
カタログの数字や流行りのフレーズだけに惑わされず、何十年先もお施主様が「この家でよかった」と心から安心して暮らせる頑丈でタフな家を、これからも愚直に作り続けてまいります。









