
朝夕の風がすっかり涼しくなり、あちこちから太鼓やお囃子の音が聞こえてくる季節になりましたね。
この時期になると、幼い頃にワクワクしながら出かけた秋祭りの屋台のあかりや、賑やかな雰囲気をふと思い出します。
日本人なら誰しも、理屈ではなく「暮らしの風景」として、神様やお祭りというものを身近に感じながら育ってきたのではないでしょうか。
実は最近、ふと「金運を呼ぶ神様ってどんな方がいらっしゃるんだろう」と調べていたんです。
弁財天様や大黒天様など、いろいろな神様がいらっしゃいますが、調べていくうちに自分の心の中にひとつの変化が起きていることに気づきました。
最初は「ご利益があるなら、有名で大きなお参りスポットがいいのかな」と考えていたのですが、だんだんとこう思うようになったのです。
「大きな神社で大勢と一緒に手を合わせるのもいいけれど、もう少し身近で、私の小さな声や願い事をしっかり聞き届けてくれる神様と出会いたいな」と。
有名だから良い、大きいからご利益がある、ということではなく、「ちゃんと自分の顔を見て、声を聞いてくれている」と感じられる場所にお参りしたい。そんな心理になっていたんですね。
そして、ハッとしました。
「あぁ、これって家づくりを探しているお客様の心理とまったく同じじゃないか」と。
家を建てたりリフォームしたりするとき、最初は誰もが名前の通った大手ハウスメーカーや、大きな展示場に足を進めます。有名だし、安心感があるからです。
でも、話を進めるうちに、ふと寂しさや不安を覚えることがあります。
「自分はマニュアル通りの対応をされているのではないか」
「たくさんの客の中の一人として処理されていて、自分の本当のこだわりや細かな悩みは届いていないんじゃないか」と。
そうして巡り巡ったあとに人が求めるのは、豪華な建物や名前の通ったブランドではありません。
私たちマナホームは、創業の最初から一貫して、構造や設計、現場に至るまで建物全体のすべてに向き合い続けてきた「根からの建築屋」です。だからこそわかるのですが、お客様が本当に求めているのは、大手のような巨大な仕組みではなく、「自分の声を一文字も漏らさずに聞いてくれ、親身に向き合ってくれる存在」なんですよね。
大きな神社も素晴らしいですが、やっぱり私は、今日もこの街の身近な小さな神社さんへお参りに行こうと思います。
静かな境内で手を合わせ、地域やお客様一人ひとりの細かな声にしっかり耳を傾ける「身近な建築屋」であり続けられるよう、静かに気持ちを新たにしてきます。
秋の風を感じながら、そんなことをふと考えた一日でした。
皆さまもどうぞ、実り多き豊かな秋をお過ごしください。









