「熱しやすく冷めやすい」日本人が、ずっと冷めなかった理由──『乾太くん』に学ぶ、マナホームの「本物」の見極め方

四コマ漫画

「熱しやすく、冷めやすい」


よく「日本人の性質」を表す言葉として使われますよね。新しいブームや話題のアイテムが登場すると一気に飛びつき、社会全体で熱狂するけれど、しばらくすると嘘のように静かに去っていく……。住宅業界でも、毎年新しい機能やデザインを備えた新商品が次々と登場しては移り変わっていきます。

家づくりの現場でも、経験の浅い営業マンが「最新データではこれが一番です!」「今これがお薦めですよ!」と、安易にカタログの数値や流行りの商品を提案してくる場面があるかもしれません。

しかし、住宅の世界は本当に奥が深いものです。単なるスペックの数値や一時のブームが、本当にそのご家族の暮らしにとって「確かな情報」なのかどうかは、慎重に見極める必要があります。

私自身、長年現場で家づくりと向き合う中で、ふと考えさせられた瞬間がありました。

「熱しやすく冷めやすいと言われる日本人が、流行で終わらせず、何十年も冷めずに愛し続けてきた『本物』とは、一体何なのだろうか?」と。

その答えを教えてくれたのが、ガス衣類乾燥機「乾太くん」(リンナイ)という、一つの住宅設備でした。

◆ オール電化時代にも衰えなかった「指名買い」の謎

実は、私たち建築のプロの目から見ても、「乾太くん」の人気と歴史には驚かされるものがあります。

世の中がオール電化へシフトし、電気のドラム式洗濯乾燥機が当たり前になった時代がありました。ブームに乗って冷めやすい世の中の流れからすれば、ガスの設備は影をひそめていってもおかしくないはずです。

ところが、お施主様の方から「どうしても乾太くんを入れたいんです」と、メーカーと商品名をピンポイントで指名される声が止むことはありませんでした。

なぜ、流行りや電気の手軽さがある時代に、あえてガスの乾燥機なのか?
なぜ、時代が変わっても「日本人の熱」が冷めることなく、今の若い世代の施主さんにまでその情熱が受け継がれているのか?

そこには、単なる営業マンの売り文句やカタログデータなどではない、「使ったお施主様からの生のフィードバック」という強力な裏付けがありました。

◆ 「使った人の感動」と「親しまれる名前」の力

メーカーが商品を作り、お施主様が実際に使う。
すると「これは本当に素晴らしい!」「一度使ったらもう手放せない!」という感動の声が、施工者である私共やメーカーの元へと届きます。

正直に言えば、私共つくり手やメーカー側が最初からは察知しきれていなかった「本当の使い心地の良さ」を、お施主様のリアルな声が教えてくれたのです。

電気の乾燥機と「乾太くん」の一番の違いは、ガスの強い熱風による仕上がりの「ふっくら感」です。ガスの強風で一気に乾かすことで、ぺしゃんこに潰れていたタオルの繊維が根元から立ち上がります。

お客様が求めていたのは、営業マンが語る「時短の数値」のようなデータではありませんでした。自分たちや、大切なお子さんが「毎日肌身につけるタオルや服の、素朴で確かな心地よさ」だったのです。

そしてもう一つ、見逃せないのが「乾太くん」という名前の持つ親しみやすさです。
技術や性能は他メーカーでも真似できるかもしれませんが、「〇〇くん」と呼びたくなる愛着、一目で特徴が伝わるネーミングがあったからこそ、単なる機械(道具)を超えて「暮らしを助けてくれる相棒」として、お施主様の記憶と口コミに永く残り続けたのではないでしょうか。

一時の流行ならすぐに冷めてしまいます。けれど、実際に使ったお施主様の「肌感覚の感動」が生の声となってメーカーや現場に循環し、愛される名前とともに次の世代へと広がっていった。だからこそ「熱しやすく冷めやすい日本人」が、何十年も冷めずに指名し続けるロングセラーになったのだと実感しました。

◆ マナホームが大切にしている「パーツの見極め」と提案

誤解のないように言えば、私たちは特定の製品の宣伝マンになりたいわけでも、特定のメーカーだけをお勧めしたいわけでもありません。

家というものは、構造や素材、設備といった無数の「パーツ」が組み合わさって出来上がる、ご家族にとってたった一つの大切な空間です。住宅を1つの完成された商品とするならば、そこに使われるパーツ一つひとつをどう選ぶかに、プロとしての姿勢が問われます。

マナホームでは、「営業マンが良いと言っていたから」「今流行っているから」といった安易な受け売りでお勧めすることは決してありません。

メーカーの開発背景や、実際に使われたお施主様の生の声、そして建築のプロとしての現場目線。それらを通してしっかりと事前調査と分析を行い、「なぜそれが良いのか」「本当にお施主様の暮らしを豊かにし、何十年も冷めない価値があるパーツなのか」を自分たちの目でしっかりと見極めることを何より大切にしています。

そうして選び抜いた確かなパーツをベースに組み上げ、一つの「家」という形でお客様にご提案する。

乾太くんのように、実際に暮らしたお施主様が感動し、何年経っても「この家にして良かった」と愛され続ける本物の価値。

マナホームはこれからも、上べだけの情報や一時のブームに振り回されることなく、住む人の暮らしと肌感覚に寄り添った「冷めない価値のある家づくり」を一つひとつ丁寧にお届けしてまいります。


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