
こんにちは。マナホームです。
最近、ふと「願い」と「祈り」という言葉の違いについて考えることがありました。
一見すると家づくりとは直接関係なさそうな言葉ですが、長年この現場に携わってきた人間として、実は私たちの仕事の根底には、常にこの「願う」「祈る」という言葉がついて回っていることに気づかされます。
■ 「自分」の願いと、「相手」を想う祈り
二つの言葉を整理してみると、このような違いがあります。
Ο 「願い」:自分自身の「こうしたい」「これが欲しい」という欲求や望み。
Ο 「祈り」:自分を超えて、目の前の人や家族の幸せ、安全を深く想う心。
神社でお参りするときに「良いことがありますように」と求めるのが「願い」であり、「大切な人が健康でありますように」「今日が無事でありますように」と心を整えるのが「祈り」と言えます。
家づくりという仕事は、まさにこの二つが重なり合う場所でもあります。
■ 現場の間に立ち、想いを繋ぐ役割
私は若い頃に独立し、棟梁として現場の先頭に立っていた時期がありました。様々な現場を踏み、地鎮祭や上棟式(時にはお寺の住職さんにお願いする仏式まで)、多くの節目の場に立ち会ってきました。
会社としてお客様と職人さんの間に立つ今の立場になって、より強く感じることがあります。
家づくりは、お客様が思い描く暮らしの「願い」を伺うことから始まります。そして私たちは、ただ言われた通りに図面を描いて物を作るのではありません。
工事が始まれば、関わる職人さんたちが誰ひとり怪我なく安全に作業できるよう「工事の安全」を祈願します。
そして職人さんたちもまた、安全を第一に手仕事を進めながら、万全の状態で無事にお引き渡しできるよう心を尽くします。
現場の至るところに、常に「祈り」や「願い」が息づいているのです。
■ 「お客様が一番幸せになってほしい」という原点
昔、歌手の南春夫さんが「お客様は神様です」と仰いました。
現代では少し誤解されがちな言葉ですが、本来は「客を威張らせる」意味ではなく、「自分の雑念を払い、神前で祈るようなまっすぐな心でお客様に向き合う」という、表現者・つくり手としての矜持(きょうじ)と感謝の姿勢を意味していたそうです。
家づくりも全く同じだと感じます。
お客様がいてくださり、「マナホームに託してみよう」と信頼してくださるからこそ、私たちは現場に立つことができる。その感謝と敬意があるからこそ、「この家で絶対に幸せになってほしい」という強い祈りが生まれます。
最後にお引き渡しをするとき、私たちが心の中で想うのは、たった一つのことです。
「どうか、この家でご家族が一番の幸せを掴んでください」
それはお客様への感謝であり、現場を支えた職人たちの想いであり、私たちの切なる「願い」であり「祈り」でもあります。
■ 祈りを込めて、今日も現場に向き合う
ご要望(願い)をプロとしてしっかりとカタチにするのは当たり前のことです。
ですが私たちが本当に大切にしたいのは、工事の安全を守り抜き、無事にお引き渡しをし、その家でご家族が毎日「あぁ、この家で暮らせて幸せだな」と笑顔で過ごしていただくこと。
お客様の幸せがあってこそ、私たちの仕事がある。
その原点を忘れず、これからも一つひとつの現場に心を込め、感謝と祈りを携えて家づくりに向き合っていきたいと思っています。







